第16章 運動しましょう♡ \❤︎/
とは言ったものの。
ダイエットとは具体的にどうすればいいのだろうか。
まともにダイエットなどしたことがないため、食事制限をするか運動をするくらいしか思いつかない。
とりあえず自室で横になって、何度か体を起こして腹筋をしてみる。だが、ただ単にこれを続けていても痩せる気がしない。
いっそのこと、艦を走り回っているのが一番手っ取り早いのではないだろうか。
そう思いたって、凛は部屋を出た。
「また子さんも神威さんもたくさん食べるのになんであんなに痩せてるの……」
あまりにも不条理なことについ口にしてしまうと、ちょうどそこにはまた子の姿があった。
「あれ、また子さん」
「凛!調べてきたッス!」
「?何をですか?」
「セックスの効果ッスよ」
「!??」
「1時間ヤることによって30分ジョギングするのと同じ効果が得られるらしいッス!やっぱりカロリーも消費できて気持ちよくもなれて最高だと思うんスよねー」
赤くなって戸惑う凛に、また子はお構いなく満足そうに語る。すると、何かを思い立ったのかまた子は咄嗟に走り始めた。
「また子さんどこ行くんですか!?」
なんとなく、嫌な予感がよぎり凛も必死にまた子のあとを追いかけた。
息を切らしながら必死にまた子のあとを追うと、辿り着いた場所は艦の甲板の上だった。
また子は甲板をキョロキョロと見渡すと、甲板の先に男二人の姿を発見して遠くから叫ぶように声をかけた。
「晋助様〜!」
そこにいたのは神威と、高杉だった。