• テキストサイズ

【銀魂】 夢か現か

第15章 白昼夢






涙を拭う凛を見て、高杉は何も言わず優しく凛の頭を撫でた。
頭に伝わる優しい手の感触に、またたまらず涙が溢れそうになる。




「…夢を見たんです。……晋助様がいなくなってしまう夢…」



何も言わない高杉に、凛は続けた。



「…晋助様がいなくなって、どこを探しても見つからなくて…それで、本当にいなくなってしまったのではないかと怖くなって…」

「……」



下を向いてぐっと涙をこらえる。
こうしていないとそのまま涙が溢れてしまいそうだった。




「…俺がいなくなる夢、か」

「…はい」

「…俺はここに居る。…もうお前を置いていなくなるこたぁねェ。……それに」





高杉は凛の肩を抱いて、どこまでも続く空を眺めながら言った。










「…死なねェよ。…この世界をぶっ壊すまではな」










~ 白昼夢 ~


/ 271ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp