第14章 Spirits \❤︎/
「…ん」
目を覚ますと辺りはもう陽の光が眩しくて、それが心地よい。
とりあえず起き上がろうとして体を起こすと、なんだか腰のあたりに鈍痛のようのものがあって、凛は顔を顰めた。
「いたっ…」
「…大丈夫か」
声のするほうを見ると、窓の縁に腰掛けて煙管を吸う高杉の姿があった。
「あ、おはようございます!晋助様!…なんだか腰のあたりが痛くて…」
「…昨日のこと覚えてねえのか?」
「昨日のこと?」
そう言われ、昨日のことを思い出そうとしても、そういえば思い出せない。
確か、昨日はみんなで楽しくご飯を食べてお酒を飲んで…それからが全く思い出せない。
「お酒飲んだところまでは思い出せるんですが…それから…ってなんでわたし裸なの!!?」
「覚えてねえのか?昨日は大変だったよなァ…お前が俺の上に乗って離してくれなくてよ」
「え?え!?えええ!?」
「酔ったお前を止めるの大変だったんだぜ、爪は立てるわ上に乗って離さねえわ、終いにはヤってる最中に寝るしよォ」
「わたしそんなことしてないですよ!ねっ!?」
「クク、ならこれ見ろよ」
高杉はそう言って着物をはだけさせて少しあらわになった背中を見せた。すると、そこには爪を立てたような傷と痕。そして首筋には鬱血痕が複数あった。
「えっ!?それ、もしかして」
「お前が付けたんだろ。夜は随分と積極的だったじゃねえか」
「っ!!??」
酒のせいだとはいえ、まさか本当に自分がそんなことをと考えると顔から火が出るほど恥ずかしかった。
昨日自分が何をしたかなんて考えたくない。
「あのっ…ごめんなさい…ご迷惑おかけしました…」
「たまには酔わせてヤるのもいいなァ?」
「っ!晋助様っ!///」
もうしばらく、酒は飲まないと心に決めた凛でした☆
~ Spirits ~