第6章 「 俺の妹 」 黒尾鉄朗
「鉄朗!このステージすっごい難しいんだよ!研磨くん、すごいんだよ!!」
研磨のすごさを俺に力説されても…。
さっきまでかなりテンパっていたのに。
なぜ、今そのテンションになれるのかが謎だ。
「うわ、メールきた。」
「え?誰から?あ!わかった!!彼女でしょ?!」
「あー…うん、そうそう。」
何で彼女?紹介したことあったっけ?
っていうか今、彼女いないし。
メールは研磨から。
《真由のことは自分のペースでやるから。クロはほっといて。》
あーそう。
余計なお世話ってやつね。