第2章 うにゃっ!?
ミカサside
なんなんだあの変態眼鏡は。
私の可愛いライラをあんなに怖がらせて。
挙句、部屋に誘ってお茶?
これでライラに何かあったら許さない。
ギリっと手に力が入る。
「ミ、ミカサ、顔が怖いよ…………?」
アルミンがのぞき込んでくる。
ライラもこんな風に私の顔をのぞき込んでふにゃって笑うんだ。ああ、なんて可愛いの……
「うわぁああ!?ミカサぁぁあ!?!?」
腕の中でライラ………違う、アルミンが悲鳴をあげた。
「ごめん、アルミン間違えた」
「僕とライラを間違えたの!?」
アルミンも身長がちっちゃくて、動きがわたわたしてて可愛い。
ライラ程ではないけど。
それにしても。
遅い。
あの変態眼鏡はいつまで私のライラを誘拐しているつもりなのか。
「あれっ?どこに行くの、ミカサ!」
「ライラを迎えに行く」
「え!?」
後ろでアルミンが何か言ってるけどもう聞こえない。
ライラの匂いを辿ればどこにいるかわかる。←
待ってて、ライラ。