第2章 [別れ、そして出会いと再会]
ミカサと一緒に白猫に会いに行くと、エレンとアルミンがいた。
「よぉ。今日は何やら注目されてたな。」
エレンがニヤリ、と笑った。
「やっぱり思いっきりやると清々しいね!」
確かに注目されたけど、今まで我慢してた分スッキリした。
「ミカサ、ありがとう!」
「...どういたしまして。」
ミカサが顔を隠した。
「白猫...もう怪我治ったみたいだね」
アルミンが言った。
「何でわかるんだよ、アルミン?」
「足触られるの、前はあんなに嫌がってたのに今は嫌がらないでしょ?」
そう言って、アルミンは足を触った。
「それに昨日、エレンから逃げようとした時普通にシーラの腕から落ちたでしょ?
もう大丈夫だよ。」
そうなのか...。
「じゃぁ、もう居なくなっちゃうの?」
「いつまでもここに置いとくわけにもいかねぇからなぁ。
別れってもんは長引くと後からもっと辛くなるだけだぞ?」
エレンが現実を突きつけてきた。エレンの言うことは正しい。
「じゃぁ、逃がす?」
アルミンが言った。
「私は構わない。」
「...いいと思うよ。」
白猫を地面に置いた。
白猫は察した様子で、アルミン、ミカサ、私にスリスリした。
...エレンには、手を引っ掻いた。
最後まで懐かなかった。
白猫は暗闇に消えた。
二日しか会って会ってないけど、楽しかった。
ありがとう。