第1章 不安定(風魔小太郎)
椿side
何を作れば喜んでくれるだろう?
そういえば、小太郎さんの好きな物をあまりよく知らない
忍びだから自身の情報を漏らさないのは当たり前だけど、少し寂しい気持ちになってしまう
椿『はぁ…』
自然とため息が漏れる
すると突然フワッと抱き締められ、耳元で今聞きたかった人の声が
小太郎「どうしたんですか?」
息が掛かる位置で囁かれれば、当然鼓動がはね上がる
椿『こっ小太郎さん!』
フワリと笑いかけられた表情に、自然と此方も頬が緩み
椿『今、小太郎さんの事を考えていたところです』
正直に胸のうちを打ち明けてみる