第1章 不安定(風魔小太郎)
小太郎side
椿さん…椿さん…椿さん…
何度も頭の中で名前を反響させため息を付く…
初めての口付け以来、胸のなかを駆け巡るむず痒さが増す一方で、それと同時に椿さんと僕のあやふやな関係に項垂れてしまう…
きちんと、恋仲になれているのか?それとも、こんな気持ちになっているのは僕だけなのか?
もしかしたら、椿さんの周りをうろついて居る、幸村が邪魔をしているのか?
やはり、幸村を殺してしまえば…
駄目だ、そんな事をすれば椿さんは悲しそうな顔しかしない
そうだ、椿さんに会って確かめよう
思い立つといてもたってもいられず、早々に椿さんの元に向かった