第5章 みんなで一緒に。
~ side リョーマ ~
スズナがキッチンでオムライスを作ってる間、俺たちはテスト勉強を続けていた。
「あー、もうわかんねーよ!」
しばらくすると、桃先輩がそう叫んだ。
「桃、あと少しだから…」
「でも分かんないものは、分かんないっすよ~!」
相変わらずだな…
「越前、ここはどう訳せばいいんだ?」
「あ、そこは…」
俺は、アメリカにいたため英語は得意だ。
だから先輩たちに英語を教えることになっていた。
今は、海堂先輩に日本語訳を教えている。
「なるほどな…」
「本当に、越前は英語だけはすごいよな~」
「だけは、は余計っすよ桃先輩」
正直いって、先輩たちはわりと頭はいい方だと俺は思う。
約一部を除いて…
そんな考えをしていると、
「出来た~!」
キッチンの方からスズナの声が聞こえてきた。
お、出来たみたい。
「リョー兄、運ぶの手伝って~!」
「分かった」
スズナに呼ばれたため俺は、先輩たちを残してキッチンに向かった。