第3章 みなさんと対決です。
~ side 桃城 ~
急にどこかにいった越前。
何なんだ、いったい…
どうにかしろと言われても、なにもヤバいことなんか起こってないじゃねーか…
そして俺は、テニスコートの方を向く。
すると…
あれ?
越前の義妹どうしたんだ?
何か様子が…
ブチッ!
はあ!?
何か今聞こえたような…
「手塚先輩、どういうことですか?」
「なにがだ?」
「今、手加減しましたよね?」
「………」
「答えないと言うことは、肯定と受け取っていいんですね?」
「何が言いたい?」
「私、手加減されるのが一番嫌いなんです。だからもう一回やりません?」
「ああ、いいぞ」
おいおい、すごいことになってきたぞ…
「マズイぞ…」
「どうしたんですか、竜崎先生」
声が聞こえた方を向くとそこには、顔を青くした竜崎先生がいた。
「スズナがキレてしまった…」
「えっ?」
「今すぐに試合をやめさせなければ!」
「竜崎先生、何でそんなに慌てているんですか?」
「スズナは、怒ると回りが見えなくなって誰彼構わずテニスをする。そこまではいいんだが、そのテニスのやり方がヤバい…」
なっ!?
本当にどんな性格なんだよ、あいつは!
「ここは、お前たちに任せる!スズナを頼んだよ!」
「ちょっと、竜崎先生!?」
そう言って竜崎先生は、どこかに逃げていった。