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ホテルの事情[R18]

第5章 犬愛  <セカンドバージン 子犬系男子> 



「うぅん、オホンッ! じゃあ、行くわよ。」 「····ぃ·······。」


”はい”の”は”が聞こえない小村と一緒に、ラブホテルに入っていった。


「···ん? 結構、混んでる何で??」


カップルで混みあう店内を進み、やっとカウンターまで行けた。


「ホラ、並ぶよ小村ッ!」

と言ってから、小村が付いてきていない事に今気付く。

「西川さぁぁぁんッ··· ど···こ?」

「ここよ!(キュゥウンッ!)」 と小さい手をギュッとつかんだ。

「イヤイヤ···混んでるけど、そんなじゃないでしょッ··!?」

「す、スミマセンッ····!」



とその時、

「子犬ちゃン、お客様ン、ハッピーバレンタインンーー!!♪♪」

パアァンッッッ!! ワァッと店内は一気に華やぐ。 

「ウエエエ!??」


色とりどりのクラッカーを浴びて、私達はポカーンとした。


「今日はお客様サービスたーっくさんしちゃうよン♪!」

「な、ナニナニナニナニ!?? あの人超スマイルン!!」

この店に若干恐怖を抱きながら私は思った。

        
    ーーそうか、今日バレンタインだった! 

その瞬間、私は思わず小村の方を見た。

「···き、綺麗ですッ····!!」

小村は、シャボン玉を初めてみたような子供みたいに、

無邪気に瞳をキラキラさせていた。(キュゥウンッ!)


ーーーうっ。我慢我慢我慢ッッ!!

気付けば、私は小村の頭に手を伸ばしていた! 怖い!

恐るべし小村子犬パワー!!


「ソコの何か我慢してるお姉さんン! 部屋選んでからにしてねンン♪」  「なぁッッ!!!」 ボッとカオが熱くなった!

「ぇぇッ·········(\\\\)」

「そこ!目ウルウルさせてか、勘違いするんじゃないわよッ!!」

恥ずかし過ぎて、ギンッッッッと子犬を一睨み! 「ひぇッ·····!」

「え、えとお部屋はコレにさせて貰うわ···!」

「フ~ン?、お客様、   頑張って下さいン♪!!」


上がっている口角をもっと上げてカウンターのスマ

イルンは言った。 



しかも後半、私にだけしか聞こえない音量で·········!!







  

 

 
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