第3章 糖愛 <オッサン 年の差 わちゃわちゃ 幸せ>
こんな関係は早3年·······。
メロンジュースを飲むフリをして私は思った。
そろそろ私たち、恋人になんない!??!?
まだ 薄ら笑いを浮かべて震えている草樹にイライラしながら、頬を膨らませる。
だって、3年も放課後一緒なのに·····ッッッ!!
まだキス、なんて夢のまた夢のまた夢ッ···
あイヤイヤイヤイヤイヤイヤ!!!!!!!!
し、したいななんて思った事無いケドッッ!!
「めんどくせーなお前の思考回路。······ところで、ウチ来ねぇか?」
「こ、声に出テ??!というか、·······スキ、でも無い女にそ、ソウイウ事いうのッッ!? このスケベジジィがッ!!」
バッ、と身構えると 草樹が少し顔を俯いた。
「え、あッ、あの「何一人で勘違いしてんだよ。 まぁいいや、ただ手伝って欲しい事があっただけだよ。」
半分呆れたような視線が当たった。
「ッ····う!」
「···だが、」
そう言った後 私の頭をクシャクシャッと撫でた。
「ッ!」
たちまち彼の顔が見えなくなって、顔が赤くなっていくのが分かって胸がきゅぅうん、となった。
「··周りの男には、気を付けろよ。」
いつも話の流れで言うこの言葉は、低い声がもっと低く、深い声になる。
注意されている と知りながら、不覚(?)にもドキドキしてしまう。
そしてまたクシャクシャッとされて、髪が元通りになった。
撫でられる瞬間は、大きくて大人の指が当たり、お腹をワシャワシャされている犬のような、何か嬉しい気分だ。
「おい。」
「え、へッッッ?!? な、なぁに!?!」
気持ち良くてぼーっとしてたら、不意に声が降ってきて背中がシャキンッとなる!
「捲れてるぞ。 ··誘ってんのか?」