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ホテルの事情[R18]

第3章 糖愛  <オッサン 年の差 わちゃわちゃ 幸せ> 



ーー ーだけど

「ん、」    「··················。」  キュッ···



私は、草樹の手を、少しだけ握った。



「···っフ、」  「!!!! なっ何!? このヤロ!!!(\\\)」

「瑠々が可愛いな、と思って?」 クス

「っっっるさいッッ!!!」

「じょーだんじょーだん。メロンジュースおごって

やったんだからそれ位我慢しろ」  「は

ぁっ!??」


意味わかんないし·········


「あのさぁ、お前ヒマだろ? だったら···少し来て欲しい。」

「えっ········?」

ほんの少しだけ、草樹の顔が陰った···ように見えた。



ギュッ。     「!!」



だがそれは違ったらしい。



「········俺の職場に、来い。」

「······っ、はあぁっっ!?」




恋人でもない(好きな)オッサンの職場になぜに??


と思った瞬間、草樹が握った手に力を入れ、足を速めた。

「ちょ、ちょっと!?!」   「························。」

前にいる草樹は私の問いに 何も答えず私を引っ張る。



「······························っ」


ねぇ、草樹 私の事どう思ってるの?


二人の靴音がバタ、バタ、バタと鳴った。


········よく分かんないよ

だって、期待させるような事言ったって····本気じゃ

ないのは分かってる。  私の事好きじゃないな

ら、なんで·····握った手の体温を感じられない。

 いつもだ。



恋人でもない、好きでもない、高校生の私と一緒

にいるのは·····トモダチ?  ただのチジン?






草樹にとって、私はどんな存在?










赤くて大きい風船を持った小さい女の子と、男の子


が手を繋いで笑っていた。 とても楽しそうだっ


た。







  その小さい子供たちすれ違いざまに、ため息が一つ漏れた。
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