第2章 同愛 <学生 百合 純愛 少し·····>連載中
此処は俗にいう<ラブホ>。 夜の街に立つきらびやかな建物。
「え、ええと···· とととと と····?」
その変わった建物の前で、
私は震えながら ここに連れてきた人の袖にギュ、と掴まった。
チラリ、とその人の方を振り返り、汗ばんだ首をゆっくりと上げた。
その人はずっと ふわりとした髪で隠れた目を合わせないでこう言った。
「い·········· こ·············· ?」
ビュオオオオオッ と冷たい夜風が顔に当たる。
固まった私の手を優しく引いて、その人は耳も真っ赤に染め上げる。
行く先はーーーーーーー············
え、えええっっ!?
彼女の 指の感触が ぎこちない繋ぎ方で 伝わってきた。