• テキストサイズ

ホテルの事情[R18]

第11章 ひとくちホテルの事情


さん


あなたに、


ずっと触れてみたかった。


彼女はそう言って、くすくすと笑った。彼女のかきあげられた髪が、さらさらと横に揺れる。彼女の親指の先端には、私の乳輪があった。もっとやらしく触って欲しい...と視線を斜め下に動かす。

「夢みたい....やわらかい......」

そう言って彼女は、ゆっくり、優しく手を動かし始めた。夢みたい、だって。私と繋がれる事が。

この言葉を聞いて、私はいぜんワクワクと胸をときめかせた。ーー今から行われる異世界的な事は、きっともう、2度と、人生で経験する事はないだろう。

「私も」

と、私は彼女の胸の谷間に視線を落とした。隙の多い服。前髪を長くして横に流し、おでこを見せる大人っぽい髪型の彼女。


その人と、今日、繋がる。


私は男の人だけが好きになるけど、女の人にもやや欲を抱くようだ。でも、おなじ女の人には恋はした事はなかった。だから。彼女と深い関係になる事はない。




ーーーーきっと後にも何も残らないようなセックスするんだろうな。




在るのは強い情欲だけ。すでに虚しさすら感じ始めている。



でも。



彼女が私の唇にキスをする。うおっ、と思った。結構心地よくって、目を細めてしまう。



恋することはできなくても、一生、性的にタイプな感じの女の人とヤれないだなんて嫌。















この日、私は好きじゃない人と、最後までいった。
/ 179ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp