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ホテルの事情[R18]

第8章 執愛   〈 監禁  優男成人S 女子高生 〉



「は...?」

一瞬、そのつり目気味の目を瞬かせたが、カウンター人の仮面のような笑顔は変わらない。

それでも金髪バイト君は、一応聞いてみる。

「..?ど、ああいうコトってどういうコトッスか?」

金髪バイト君は首を捻る。金髪バイト君自身分かっていることだが、残念ながら、こういう時に何かと疎い性質だった。ーーでも今回の場合は、知らなくてもある種"正解"であったが。

カウンター人の口元は釣り上がったままだ。でもどこか、諭すような含みがあって。

「ハゲシイプレイン♪きゃーン!ヤダヤダン♪♪♪」」

と、勝手に自分でハイテンションになり、頭の後ろに手を組み、どこかへ消えてしまうカウンター人。金髪バイト君は、揺れ動くカウンター人のエクステをじーっと見つめていた。

さて、この金髪バイト君の性質をもう一つあげるとするならば、

「..さて、僕も仕事仕事...!」

あまり優秀と呼べない自分は、誰かに何か喋られてもわからない時、相手が大丈夫と言うなら大丈夫なんだ、と自分に思い込ませてしまうところがあった。

「.....」

ーーーと。

隅に隠れて、カウンター人が何やらスマホをいじっていた。

これでも一応仕事中、というのは言わなくても分かる程になったお約束。ーーー何やら、アダルト動画を鑑賞しているようだ。

『○月×日。君は男に罪をなすりつけた。』

制服を着た少女が、液体まみれの顔を上げ、目を見開いた。

『君は他にも悪事を働いているんだねぇ.....♡』

色男が持っているガラケーの中に、少女の犯したと思われる悪事が収められていた。

トンッ。

どうやら、

単なるアダルト動画では無かったらしい。

カウンター人は、それをどこでダウンロードしたのか、ーーーはたまた自らが撮った動画なのか、一旦一時停止にする。そして、素早くフリック入力をし始めた。

「一か八か.ン..........」


一瞬、その閉じられた目が、髪の毛の隙間から覗いたーーーーように感じられた。












事件の顛末の行方は、また、別のお話。

今回は、これにて、おしまい。














執愛


〈 監禁  優男成人S 女子高生 〉  


【完】

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