第6章 謙愛 <学生 格好良い ハジメテ同士>
お互い、顔を真っ赤にして、お互いの裸体にしがみついてゆく。ああ、なんかいよいよ、"セックス"って感じがしてきた。
「ハァッハァ..ぁっ..」
乳首を優しく吸われ、びく..っん!とする。彼も、声をあげるポイントに、
ちょっと気付いてきたみたいで、そこをペロペロ..と、慣れない舌付きで舐めてくる。
「んっ..!はぁっはぁん..っんっ..、んっ..、んんっ..っ」
瞳をぎゅっ!と閉じていても、恥じらいがある私の声と表情にすごく彼が興奮しているのがわかり、ドキドキした。
もちもち..と極力胸に優しく触れようとして、興奮を抑えるように、ガタガタ震えてぎこちなく触れる。その代わりに、首へ、愛を伝えるようにキスしてきた。
「ーーー」
と、また私の乳首をぺろ..「ぁ..っ」
びんびんに感じるのが、そうずっと感じて、私の体は麻痺してきたようだ。まだお互い緊張して、心と体の芯から、快楽に甘く震えるような事は無い。
「はぁっ..ハァッハァ...ッん..!」
まだ、恐怖心がある。でも、ーーいつになく優しい彼の体の触り方に、ずっと、ドキドキとして..恋をしていた。
「スゴく..エロいよ..瑠々..」
ちょっとだけ慣れてきたのか、いつものように、赤面しつつ、ちょっと憎らしい声で囁いてきた。「今のあなたもね..」
そう私が言うと、今度は全身に、軽く彼はキスをしていった。そして、私を
包み込むように抱きしめてくる。
「もう少し..?」
と彼が聞いてきた。確かにさっきよりは濡れてきているとは感じてるけど..まだ..。まだ、こわい..。私はうなずいた。
「じゃあ、もう少し、こうしてようか..」
え、と思ったけど、彼が今度は後ろから抱きしめてきて..すごく、心地良くなって..
「わかった..」
と呟いた。と、そのままかと思ったその瞬間、後ろから、首を舐めてきた。
「ぁあッ..」
と、いきなりだったもので、大きく声が出てしまった。「っ..」涙目で、今のは違うの、と言うように後ろの彼を見たけど特に何も気づいてないようで、そのまま私にニコッ、と笑いかけた。
ばか..。
と思いつつ、彼は、わたしの腕の下からまた胸をモミ..モミ..とぎこちなく揉んでいた。
「んんっ..はぁ、はぁ...っ」
後ろから彼の熱と彼の肌を感じ、おのずと息は上がってゆく。