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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第253章 418.DEICIDE20


藍染の背から 翼のようなものが広げられる。
それに一護は構えると 突如背後へと藍染は立ち 光を纏うその剣を振り下ろされるのを間一髪で弾きかえした。
その衝撃波で 側にあった巨大な岩山が跡形も無く消える。
「….良く躱した。だが驚いているのだろう、刀の一振りで地形が変わる、それが今の私の力だ。
正直 私も自身の能力がここまで上昇しているとは思っていなかった。
嬉しいよ 黒崎一護。君のお陰で、虚も死神も超越したこの力を 私は存分に試す事ができる」
藍染の凶刃が 一護へと迫る。
それを彼は斬魄刀で勢いを殺すものの みるみるうちに地面は地形を変え 側にある山々はその姿を消した。
「…奇しくも我々は 右腕と斬魄刀が融合するという似通った姿に進化の帰着を見出した様だ。もしかすると、この姿こそが斬魄刀の本来の姿なのかも知れんな……」
自身と 相手の斬魄刀を見比べ 藍染が笑う。
「だが、今の斬撃の応酬で判った。やはり君と私の進化は 次元を異にしている。
私がその気になれば 君の刀は一振りで破片となる!」
藍染が刀を引き 力を込める。
振り下ろされる斬撃。しかしそれは 一護の左手一本で いとも容易く止められた。
「…………馬鹿な」
衝撃波が 二人を過ぎていく。
「…何を驚いてんだ?俺があんたの刀を受け止めた事が そんなに信じられねえか?

怖いか?自分の目の前で
自分の理解できねえ事が起こるのが」

藍染が一護から距離を取る。
「勝ち誇った様な口を利くなよ………今のは君の膂力が、瞬間的に私を上回っただけのこと…ならば そんな奇跡など起こらぬよう 鬼道で微塵に圧し潰すだけだ!!」
藍染の指が 空を指す。

「滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧きあがり・否定し 痺れ・瞬き 眠りを妨げる 爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ!!


破道の九十 黒棺!!!!」

黒い霊圧が 一護を包む。
「虚も死神も超越した私の放つ完全詠唱の黒棺だ!!時空が歪む程の重力の奔流だ!!君如きでは理解する事すらできまい!!黒崎一護!!!」
刹那
それは バラバラに砕け 一護は口を開いた。
「………気がついてねえみたいだな。今のあんたの力より、俺の力の方が上だ。
あの岩山を消し飛ばしたのは あんたの刀じゃねえ
俺の刀だ」

藍染の肩から 赤黒い血液が流れた。
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