第250章 415.DEICIDE17
藍染の胸に 巨大な穴が開き 崩玉が投げ出される。
それを市丸を掴むと 藍染は彼を突き飛ばした。
同時に 力なく臨の側に倒れこむ。
「…………………ギン……」
次の瞬間 凄まじい霊圧の解放と共に みるみると藍染の風貌が変わっていった。
(終わりや……これで終わりーーー…)
しかし 急激に辺りの霊圧が上がるのみで 一行に消える気配はない。
それに市丸は顔を上げると 風貌の変わった藍染が 目の前に立っていた。
「…私の勝ちだギン……お前の奪った崩玉は既に 私の中に無くとも…………私のものだ」
手の中にあった筈の崩玉が、凄まじい光と共に藍染の元へと吸い込まれて行く。
それとほぼ同時に 市丸の方から腹にかけて 鮮血が飛散した。