第238章 354.heart
霊圧の名残が消えると同時に 恐らく戦闘の相手であろう者の霊圧が消える。
「天蓋の上にあった重い霊圧が消えたーーーー……」
すると、ヤミーは側にある建物へ 拳を振り下ろし それを破壊した。
「あ〜〜あ!こいつらブチ殺したらもっかい手伝いに行ってやろうと思ってたのによォ!先に死んでりゃ世話ねえぜ………
ちっ 足りねえんだよ全然よォ…せっかく寝まくって喰いまくって溜めに溜めた俺の霊圧がよォ……………
まあ、仕方ねえ。そこの女にはデケェ借りがあっから そこのゴミ共と一緒にブチ殺して 気晴らしでもしてやっか!!!」
ヤミーの巨体が 更に大きくなる。
それと共に服が弾け飛ぶと ヤミーの肩から10の文字が現れた。
「臨さん、あいつの肩……」
「ええ、10番ですね」
恋次が指摘するのに答える。
「お前ら、ここに来る迄に十刃と戦ったか?」
全員が 曖昧に頷く。
「勝敗は訊かねえ、俺も勝った訳じゃねえ。だが あいつはそのどれよりも力は下だ。デカさにビビっても始まらねえ。とっとと倒して一護拾いに行くぜ」
その言葉に ヤミーは酷く不快そうに顔を歪めた。
「あぁん?何をごちゃごちゃ言ってやがんだ!?
俺を倒すだぁ!?てめえらみてえなクソカスがか!?笑わせんな!!!」
斬魄刀に手がかけられる。
「ブチ切れろ!!!!憤獣!!!!!」
ヤミーの姿が 変わっていく。
それと共に変化して行くその数字を見て その場にいた全員が驚愕した。
「ゼロ………………だと!?」
「十体の十刃の持つ数字が 1から10だと誰が言ったか?
十刃の数字は 0から9だ。
俺は力を溜めて 完全解放することで数字の変わる唯一の十刃
第0十刃 ヤミー・リヤルゴだ!!!」