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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第231章 -105.Turn Back The Pendulum4


巨大な門が開かれ 女性の使用人が臨の来訪を歓迎する。
「お待ちしておりました 臨様。白哉様がお待ちです」




「臨先生!」
「一週間ぶりだな 白哉。出していた宿題はできるようになったのか?」
「勿論です!」
臨が白哉の頭を撫でる。
「なら 試験をしてから 約束通り模擬戦をしてやろう。準備はいいか?」
「はいっ!…ところで先生 首元の虫刺されは どうしたのですか?」
「……」








白哉の木刀が 臨の死覇装を掠める。
「遅いぞ白哉!それで私を捉えられると思っているのか!?」
「っは!!」
下から斬り込まれるものの 臨はそれを自身の木刀で弾く。
その様子に 声をかける人物がいた。
「おお 感心感心 …頑張っとる様じゃの」
「銀嶺隊長」
「爺様!屋敷に戻られたのですね!」
二人の剣が降ろされる。
「今日は隊舎でなく 此方でお休みに?」
「うむ どうじゃ白哉 今日の鍛錬はその辺にせんか お前に客じゃぞ」
「客?」
その直後 背後から現れた人物に 白哉は木刀を振り回した。
「出たな化け猫!」
「ふはははははは!!!」
その人物は 素早く木刀を避けると 腕を組み高らかに笑った。
「化け猫とは御挨拶じゃな白哉坊!折角遊びに来てやったというのに!」
「黙れ四楓院夜一!私がいつ貴様などに遊びに来て欲しいと言った!そもそも 朽木家次期当主たる私に遊びなど不要だ!」
「そうかのう?」
夜一が 白哉の髪紐を解く。
「貴様ぁ!」
「ふはははは!!お遊びとは言え 次期当主が女子に髪紐を奪われるようでは 朽木家の将来が思いやられるのう!」
夜一が屋根の上へと立つ。
「…そこを動くなよ四楓院夜一…今から私の瞬歩で…」
「朽木白哉!敗れたり!」
夜一の姿が消える。
それに白哉は激高すると 構えた。
「そうか…余程私の怒りを買いたいと見える…よかろう…ならば身を以て知るがいい!私の瞬歩が貴様のそれをとうに超えているという事をな!」
白哉の姿も 消える。
臨はそれに呆れたようにため息を吐くと 地面へと捨てられた木刀を拾いあげた。
「…あの髪紐もボロボロなのに いつまで使い続けるつもりなんだか」
「お主が与えたものだろう。全く 白哉もあのすぐ熱くなる癖が抜ければ 一皮むけるんじゃがのう…さて 茶でも飲むかの」
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