第224章 311.The Undead4
「……終わりだぜ 死神」
腕から 鎌が伸びる。
その様子に 剣八は心の底から 嬉しそうに笑った。
「いいじゃねえか!!最高だ!!こうでなきゃいけねえ!!何が終わりだ!?俺にもようやく穴があいて てめえと対等になったところだ!!
さあ 始めようぜ 十刃!!」
もはや害悪とも言える程の 強大な霊圧二つがぶつかり合う。
辺りへと血が飛び散り 砂埃がそれをかき消す。
衝撃により崩れる柱。
殺し合い。
(何なんだ……ッ!!俺の方が斬ってる!!奴の方が血を流してる!!なのになんでこいつは 斬っても斬っても斬り返してきやがる!?
俺が最強
最強
最強だッ!!)
「目障りなんだよ!!!さっさと死ね!!!」
剣八の肩に 致命的一撃が振り下ろされる。
吹き出た血は 辺りを赤く染め それに剣八は気付いた。
「……………このまんまじゃア 本当に死んじまうな
嫌だなァ 死ぬのは」
首元を抑え 血を止める。
「やれやれ…….しょうがねえ 久しぶりにやってみるか 剣道 ってのをよ」
「………………何だと?」
「十三隊に入った頃 一時総隊長にハメられてやらされた事があってよ………そこの女にはただボコボコにされただけだし 剣の道だなんぞとぬかしやがるスカした名も気に喰わねえんでつかわなかったんだが…一コだけ納得した事があったんだよ」
剣八が 両手で刀を構える。
「知ってるか?剣ってのは 片手で振るより両手で振った方が強えェんだとよ」
「………あァ?…何言ってやがんだてめえ?そんなもん 分かり切ってんだろうが!!!」
「…分かり切っちゃいねえさ…………知らねえだろ?どのくらい強さが違うのか」
ノイトラが 剣八へと向かう。
振り下ろされる 腕