第219章 298.INTRUDERZ 3
「……け………剣八………!!!」
剣八が テスラの拳を刀で止める。
その姿に一護は信じ難いと目を見開いた。
「…….ホントに…………剣八なのか……!?」
「あ?当たり前だろ ボロカスにやられて頭までイカレたか」
その人物に ノイトラは何かを感じ 臨から手を離すと その霊圧を捕捉する為に地面へと手をつけた。
そこで 気付く。
「何者だ 貴様」
テスラが剣八へと問いかける。
「…答える気は 無しか」
それでも 答えない。
「ならば消えろ」
再び振り下ろされる拳。
ノイトラは叫んだ。
「馬鹿野郎!!!逃げろテスラ!!!!」
テスラの体が 二つに割れる。
そこから血液が吹き出し 剣八に降り注ぐと 彼は顔色も変えず告げた。
「次」
テスラの巨体が 地に倒れる。
剣八はノイトラへと視線を向け 剣を向けた。
「来いよ 次はてめえだろうが」
「け…剣八……なんで あんたがここに………」
一護が剣八に問いかける。
「尸魂界は….この戦いから手を引いたハズじゃ……」
色々と疑問が浮かび上がる中 剣八は一護へと近づく。
すると 彼は一護の腹を蹴り 遠くへと飛ばした。
「邪魔だ のいてろ」
「くそっ……てめ………」
怪我人にそれはあるかと言おうとするものの その前に剣八が口を開く。
「浦原喜助だ 」
よく見知った人物の 名前。
「あの野郎には 決戦が冬と決まった時点で 総隊長から幾つか指令が出されてた。その一つが 黒腔とかいう穴ぐらを安定させて 万全の状態で隊長格を虚圏へ通行可能にすること。最初は三付きかかるって話だったその仕事を あの野郎は一月で仕上げると言ってきたらしいんだが それよりも早く そこの女がフラッとさらわれちまったんだとよ」
「で!その穴がやっとカッチリしたから剣ちゃんが来たの!」
「やちる!てめえもすッこんでろ!」
「でね!びゃっくんとマユりんと卯ノ花さんも来てるんだよ!おかあさーん!久しぶりー!!」
やちるが臨にブンブンと手を振る。
「俺一人で充分だって 言ったんだがな」
ノイトラが 剣八に斬りかかる。
それを片手で止めると 口元に酷く 残酷な笑みを浮かべた。
「……ようやく来やがったか」
「……名は何だ 死神」
「十一番隊隊長 更木剣八!」
「第5十刃 ノイトラ・ジルガだ!」