第211章 288.THE BAD JOKE
「………ノイ…トラ……てめえ………」
地面へと伏す グリムジョーに ノイトラが舌打ちする。
「何だよ まだ生きてんのか」
そしてもう一度 鎌のような武器を振り上げると それをグリムジョーに向かい振り下ろした。
それを 一護が斬月で止める。
「……何してんだ てめえ?」
そうノイトラが問いかけるも 一護はこっちのセリフだと怒った。
「動けねえ奴になんで斬りかかってんだよ……!」
二人が距離をとる。
するとノイトラは グリムジョーに視線を向けた。
「目も当てられねえなァグリムジョー!!あァ!?敵に敗けて 命まで守られてよォ!!……………名は何てんだ?死神」
「……黒崎一護」
「黒崎か 憶えとくぜ」
鎌が振り上げられる
「てめえが死ぬ迄の ちょっとの間だがなァ!!!」
辺りに爆音が満ち 砂埃が舞う。
そこから飛び出た一護に ノイトラは強烈な一撃を打ち込んだ。
「ぐ………ッ」
斬月でそれを止めるものの その思い一撃に体が吹き飛ばされる。
「一護!!」
臨が駆け出そうとする。
その瞬間 ノイトラは側にいた人物の名を呼んだ。
「テスラ!」
「はい」
首元を押さえられ 地面へと引きずり倒される。
「臨ちゃん!!」
ノイトラが 織姫の足元に虚弾を飛ばす。
「余計なことはすんなよ女ァ」
「臨を放せ!!」
一護のその叫びに 笑う。
「面白え科白だ!そいつは 女さえ自由ならてめえに勝てると思ってる奴の科白だぜ
教えといてやる」
べろりと出された舌に書かれた数字に 一護が眼を見張る。
5
「俺の階級だ わかるか?その女がボロボロになってようやく勝ったそこのカスより 俺の方が上なんだよ
てめえは終わりだ。
………悪りィ 名前忘れた」
鎌が降ろされる。
一護は高く跳ね上がると 鎌を足場にし ノイトラへと間合いを詰めた。
「良い動きをするじゃねェか!長物相手は初めてじゃねえのか!?」
「二度目だ!!」
「そうかよ」
鎌の柄が 一護の脇腹を強襲する。
その様子に 少し離れた場所で ネルは眼を大きく見開いていた。