第202章 281.THE VULGARIAN NOISE
「…………臨………?」
一護が臨の名を呼ぶ。
何一つ変わりない その姿に 一護は違和感を覚えた。
臨の視線だけが ゆるりと三人へ向けられる。
そのいつも透き通っていた筈の瑠璃の瞳は やけに濁っていて。
「直ぐに 終わらせます」
焦るようなその表情。
臨はそれを隠し 真っ直ぐとグリムジョーを見つめると 告げた。
「君の全力はその程度ですか」
グリムジョーが自身の斬魄刀に爪を立てる。
「まだだ てめえはまだ 俺の力の底なんて知らねえ。
軋れ 豹王!!!!」
グリムジョーの霊圧が跳ね上がるのを 臨は見つめる。
すると 思い出したかのように口を開いた。
「織姫」
「は はいっ!」
「ここから先 みんなの前に三天結盾を張って 一瞬も消すな」
グリムジョーが姿を変え その叫び声を上げる。
臨はそれへと跳ねると 呟いた。
「浅打第二幕"花天狂骨"」