第201章 280.Jugulators2
グリムジョーの刀が 横に払われ 臨がそれをギリギリで躱す。
その直後 迫り来る左手に虚閃の気配を感じると 臨は叫んだ。
「月白!」
グリムジョーの左手が凍りつく。
しかし 右手に持っていた刀をグリムジョーは放り出すと 今度は臨の眼前で 右手から虚閃を放った。
「いいぜ!!これを待ってたんだ!!てめえを全力でブッ潰せる時をな!!てめえもそうだろ!?あァ!?芭蕉臨!!!」
衝撃から 臨が姿を見せる。
間一髪 頬に擦り傷程度に抑え込んだ臨は 刀を影へと戻すと 口を開いた。
「私がお前と戦っているのは 潰すためじゃない」
「微温ィこと言ってんな!!言えよ!!俺を殺してえってよ!!てめえの仲間をズタズタにした俺を!!引き裂いて殺してえんだろ!!…………俺は許さねえぞ…俺がこの傷を残してる意味を てめえは知らなきゃならねえ……!」
グリムジョーが 自身の体に残った傷を指差す。
「てめえの吭を掻っ切って どっちが上か解らせてやるぜ!!!」