第196章 272.Don't Kill My Volupture
どうやら
俺はお前を買い被っていたらしい
お前の進化は 俺の目論見には届かなかった
ここまでだ
「い……ちご?」
一護の体が 臨へと倒れこむ。
「うそ」
どろりとした液体が 臨の腕を伝うと 彼女は自身の掌を見た。
「あ………ああ…」
「女」
「っ……!」
臨の視線が ウルキオラの方へと向く。
そして臨は一護を抱きしめたまま 刀に手をかけた。
「刀を抜けば抵抗と見做す」
その視線の先には ネルの姿が
しかし ウルキオラは何かに気がついたかのように視線を動かした。
「…………藍染様……しかし…………………………かしこまりました」
再び 臨へと視線が向けられる。
すると ウルキオラはその場を 何も言わずに後にした。