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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第190章 266.Hide Away From Sun


「……行くぜ 構えろ………朽木」
次の瞬間 槍は横へとルキアを薙ぎ払い ギリギリでそれを袖白雪で止めた。
ルキアが横へと跳び 次の瞬間 槍が大きく動く。
いつのまにか足へと迫る槍に 間一髪で跳ね避けると 今度は男の手首を一周し ルキアの頭へとその先端を寄せた。
霊圧の渦が ルキアへと近付く。
それも躱すと ルキアは冷静に男を見つめた。
(独特の高い構え……片手首を軸にした 回転を主体とする 舞を思わせる槍術………そして 槍撃と共に巻き上げた波濤で 敵を圧砕 両断する……どれも紛れも無く海燕殿の技だ 心で幾ら否定しても 眼が 体が 目の前で起きる現実が この男を海燕殿だと叫び続けるーーー……!くそッ!!信じろ!目の前のこの男ではなく 記憶の中の海燕殿を!私に戦い方を教え 私に居場所を与えてくれた あの暖かな海燕殿をーーー……!)
刀が 宙を舞う
「……終わりだな」
しかし ルキアは手を前へと出すと 間髪入れず叫んだ。
「破道の三十三!蒼火墜!!!」
強力な霊圧が 海燕の横顔を掠める。
「…詠唱破棄か これも芭蕉臨の指導が良いからだな。だが この程度で俺をーーーー」
光が 宮の中へと入る。
すると男は驚き 陽の当たらない方へと移動した。
その様子に ルキアは不審に思う。
何故逃げた
(そうだ 思えば最初から 腑に落ちぬことが一つあった。奴は海燕殿ではない 奴の言葉は 全て嘘 だとすれば 奴は何故 わざわざ私をこの宮の中に誘い入れてから仮面を取った?奴の言葉を信じる気は無い だがーーーー)
「縛道の四!這縄!!」
ルキアの手から 黄色い霊圧が伸び 男の腕へと絡みつく。
「何のつもりだ朽木!!今更こんな 時間稼ぎの小技ーーー」
「血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ
雷鳴の馬車 糸車の間隙 光もて此を六に別つ
蒼火の壁に双蓮を刻む 大火の淵を遠天にて待つ

縛道の六十一 六杖光牢」

男の体を六本の霊圧が拘束する。

「破道の六十三 双蓮蒼火墜!!!」

次の瞬間 男の背後の壁が壊れ 光がその正体を暴いた
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