第184章 255.DON'T BREATHE IN THE BUSH
「ご報告申し上げます
先程 破面No.103 十刃落ち
ドルドーニ・アレッサンドロ・デル・ソッカチオ様が 侵入者に撃破されたとの報が入りました!!」
「そうか どうやら…予想より少し手間取った様だね 彼ならドルドーニ程度の相手は もう少し手早く片付けられると踏んでいたんだが…….まあ良い それより一つ 報告し損ねていることがあるだろう?
彼に葬討部隊を差し向けたのは 誰だ?」
報告をしに来ていた破面が 口籠る。
するとその人物はふらりと現れ 僕ですと告げた。
「……ザエルアポロか」
「申し訳ありません!」
ザエルアポロと呼ばれた人物が 跪く。
「侵入者を確実に誅殺する為には 手負いの瞬間を逃してはならないと考え 独断での命令を発しました!藍染様に利すると考えての事とは言え ご命令に無い行為……如何なる罰も受ける覚悟でございます!」
「……いや 構わないよ」
ザエルアポロが顔を上げる。
「理由があるなら それでいい。罪には問うまい」
「あ……ありがとうございます…!」
そう言って ザエルアポロはその場を後にしようとするも 藍染は引き止めた。
「ーーただ 報告はもう少し 正確に頼むよ ザエルアポロ。ドルドーニから採取した侵入者の霊圧記録は 君の研究に役立ちそうかい?」
ザエルアポロの額に 汗が滑り落ちた。