第12章 12.The Gate of The End
「貴様はっ………」
額に突きつけた刀が震える。
虚は満足そうに、にたりと笑った。
『聞いてきた奴が動揺してんじゃねぇよ死神!構えがスキだらけだぜェ!!』
刀が薙ぎ払わられ距離が開く。
直後、空から小型虚が一斉に降りかかり、私の頭にベチャリとヒルを被らせた。
『オラァ!!食らったなァ!!今度こそオシマイだァ!!ヒャハハハハハハ!!!!!!』
虚が舌を出し、高らかに笑う。
響く笑い声
直後、地面に舌がぼとりと落ちた。
何が起きたのか理解できないのか、虚の動きを一瞬止めると、辺りが鮮血で染まった。
『お、ゴアアアアアアア!!!!?????オ゛レ゛の舌がああああああ!!!!???』
のたうち回る虚にゆっくりと近づいていく。
抜き身の刀を虚の足と共に地面へと突き立て、貫通させて動かないようした。
『待て、待てよっ!殺さないでくれ!』
「人を殺しといて自分が死ぬ時は命乞いをするんですね。」
指先を虚の額に突きつける。
最後ににっこりと笑ってやると、虚はキョトンとした。
「地獄で反省しろ、糞野郎。」
指先から青白い光が伸び、虚の仮面に小さな穴を開ける。それを中心に仮面はひび割れ、背後に巨大な門が現れた。