第156章 204.Mala Suerte!3
グリムジョーが地面へと降り立ち ルキアの顔が強張る。
(何だ……此奴の霊圧は……!?此奴も破面!?本当に……さっきの奴と同じ種族なのか……!?霊圧のレベルが………違いすぎる……!!!)
「……誰だ?」
「!?」
「強えェのは誰だって 訊いてんだよ」
その言葉にルキアはまずいと判断し 叫んだ。
「一旦退くぞ!!」
逃げようとルキアの足に力が篭る。
それよりも速く その男はルキアの目の前へと立ち塞がり その手を彼女へと迫らせた。
間に合わない
そう思いルキアはその目を瞑り 激痛を覚悟した。
しかし いつまでも来ないその衝撃に 恐る恐る目を開き その様子に愕然とする。
ほんの 一瞬 目を瞑っていただけだったのに
臨は ルキアの目の前で壁となり その腹部から血を流していた。
「ねえ………さん……?」
「やっぱ テメーみてーだな」
グリムジョーの手が 臨の腹部から抜かれて 彼女の体が一瞬ぐらつく
しかし倒れることなく 臨はルキアと一護に告げた。
「2人とも 退がっていなさい」
「な………臨……」
一護が臨の様子に狼狽える。
「ルキアを頼みます」
その言葉に 一護は一瞬迷うものの すぐにルキアの首根っこをつかみ引っ張った。
「姉さん!姉さーーー」