第119章 163.THE Speed Phantom2
刹那 奴の姿を見失った
反応 できなかった
……莫迦な
「……貴様、何故私の喉許から鋒を退いた」
白哉が一護へそう問いかける。
「……余裕のつもりか。…………驕りは勝利の足許をつき崩すぞ…………今一度言おう。貴様のそれは 卍解ではない。そんな矮小な卍解などありはしない。旅禍風情が 卍解に至ることなどありはしない。………悔いるがいい、今の一撃で 私の喉を裂かなかったことをな………………奇跡は一度だ 二度は無いぞ 小僧!」
千本桜の無数の刃が一護へと向かう
それを跳んで避け、一護は白哉の前へと進み出ると剣を振り上げる。
しかしそれを白哉も千本桜で受け止めると、一護は一旦後ろへと引きその背後へと回った。
圧倒的 速度
「どうした ついてこれねえか?まだもうちょい、速くできるんだけどな」
「………余り図に乗るな 小僧!」
白哉が手掌で千本桜を操る。
速度は先程の2倍
一護はそれから逃れようと跳ね上がる。
しかし、それを捉えて千本桜は彼を囲った
(捉えた!)
今度こそ終い
そう 思っていた
「嘗めんなよ 朽木白哉」
無数の刃が、一護の剣に叩き落される。
それに白哉は呆然とすると、一護はその背後へと周り口を開いた
「奇跡は一度 だったよな
じゃあ 二度目は何だ?」
その背後から剣を突き刺す
それを紙一重で白哉が躱すものの、彼は利き手である右手を負傷した
「……そうか…卍解としての戦力の全てを その小さな形に凝縮くることで、卍解最大戦力での超速戦闘を可能にした………それこそが貴様の卍解の能力という訳か……………良かろう….ならば その力ごと 全て圧し潰してくれる!!!」