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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第86章 103.Dominion


五番隊 第一特別拘禁牢
ひどく憔悴した雛森を見て、松本乱菊はため息を吐いた。
それに気が付き、雛森はそっと乱菊を見つめる。
すると乱菊は紙を雛森に牢の隙間から渡し、口を開いた。
「藍染隊長の部屋にあった。………あんた宛だよ。」
「………藍染隊長が…?」
大きく目を見開く雛森
「見つけたのがウチの隊長でよかったよ。他の誰かだったら証拠品としてあんたの所へは届かなかったかもしれない。何が書いてあるのか知らないけど、自分の隊長が最後に言葉を遺した相手が自分だったってのは、副隊長として幸せなことだよ……….大事に読みな。」
そう言って部屋を後にする乱菊の背に、雛森は精一杯の声でありがとうと呟いた。
手紙を開き、ゆっくりと開いていく。







雛森くん

きみが この手紙を読んでいるのなら
僕は きっと
帰ることができなかったのだろうね

きみには色々と心配をかけたね
そのことは
どんなに労いの言葉を重ねても
足りることはないと思っているよ

今まで 僕はきみに
僕の感じる不安について
語ったことはなかった

だけど それは
きみを巻き込みたくなかったからだということを
わかってほしい

そして どうか
許してほしい

ここまできて
きみを巻き込んでしまう僕のことを

僕は恐らく すでに
生きてはいないだろう

だから

僕の最も信頼する
きみのために

僕の暴いた
真実のすべてを
ここに記す










「……………これは………!」
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