第74章 86.Making Good Relations, OK?
夢を見ていた
上から黒崎くんがあたしを心配して覗き込んでいる。
それに思わずあたしは声をあげたんだ。
「やだ黒崎くん接近戦……」
直後ガツンとすごい音がして頭に衝撃が走る。
目の前にうずくまる人物を見て織姫はあれっと目を丸くした。
「臨ちゃん、どうしたの蹲って?」
「お、織姫ちゃんって中々の石頭ですよね。」
頭を抑える臨を見て不思議そうな顔をする織姫。
すると石田は織姫に声をかけた。
「どうやら僕らは運良く、誰もいない所に落下できたらしいよ。」
「へえっ!ラッキー……いたっ!」
突如腕を抑える。すると臨はまだ治療中だから安静にしててくださいと患部に手をかざした。
「あ、ありがとう……」
「移動しながら治療します。石田くんに先導はおまかせしていいですか?」
「了解。」