第65章 77.俺様の名はガンジュ
喧嘩する一護と岩鷲を横目に、臨がなんですかあの方と長老に問いかける。
すると長老は酷く言い渋った後、叫んだ
「奴は!自称"西流魂街の深紅の弾丸"にして!!自称"西流魂街のアニキと呼びたい人"14年連続ナンバーワン!!!そして!!自称"西流魂街一の死神嫌い"じゃっ!!!」
その答えに 全部 自称 かよ と思ったのは、まあご愛嬌だ。
臨が煙管をふかしながら喧嘩の様子を眺めているのを見て、織姫は止めなくていいのかと聞いた。
「………まあ、いいんじゃないですか?止めてもきかなそうですから。」
適当なその答えに織姫も石田もなんとも言い難い顔をする。
夜一もそれでも止めろよという顔をし、一護へやめろと声をかけるもやはり止まる様子はなく、一護と岩鷲は斬魄刀を構えた。
「でけえな!そいつがてめえの斬魄刀かよ!!」
岩鷲がそう言い、剣と剣がぶつかる。
「だが………剣のデカさだけで俺に勝てると思うなよ!!」
足で地面に紋を描く。それを見て臨はひどく驚いた。
「沈めえ!!」
防御の際地面に立てられた一護の剣が一気に地面へと飲み込まれる。
低くなった彼の頭に岩鷲の強烈な膝蹴りが当たると、横に大きく吹き飛ばされた。
続けて岩鷲が一護の腹に向かい蹴りを入れる。しかしそれを両手で防御すると、岩鷲の足を掴みバランスを崩させ
顔を殴った。
「く………!?」
「どうだ?今のは効いたろ!これでも中学まではたつきより強かったんだぜ!空手!」
「くそがぁっ!!」
岩鷲の剣がふりあげられ、それも防御する。
腕をとり、再び顔面へストレートを決めると、今度は岩鷲が吹き飛ばされた。
しかし、なんとか体勢を保つ。
「い、今ので倒れねーのか……!タフな奴だな……」
「………てめえ…!」
もう一度と二人がにじり寄る。
瞬間、目覚まし時計のようなやかましさが辺りに響いた。
「た、大変だアニキ!!」
岩鷲について着ていた男の一人が声をあげる。