第57章 69.25:00 gathering
カラカラと開いた窓から心地のいい夜風が入る。
荷物を片付け(もともと物もそんなになかったが)こざっぱりとした部屋で、臨は浦原の言葉を思い出した。
「窓を開けて待っててって……何かしら、集合なら現地集合でいいと思うのだけれど」
まあ浦原のことだ、何か考えがあってのことだろうと思っていると、頬を何かが掠り、直ぐに背後にべちゃりと何かが潰れた音がした。
キリキリと、見たくないその背後へと視線を向ける。
すると壁には赤い、ダイイングメッセージみたいな文字で"これからすぐに(浦原)商店前に集合"と書かれていた。
「な、な、なん」
ドロドロと赤い液体が下に落ち、P.S.が見える。
なんだと思い見てみると、書いてある言葉に臨はキレた。
「ダイイングメッセージだって誰でも思うわ!!」