第53章 67.End of Lesson
浦原の帽子が欠け、ふわりと舞う。
その様子を臨は見て、ゆるりと笑い浦原に視線を移した。
砂埃から出てくる真っ赤な盾。
「この"血霞の盾"が無ければ、腕の一本ぐらいは持ってかれてたっスね。」
帽子が浦原の足元へと転がり落ちる。
彼はそれを拾い上げると、ついた汚れを払い再び頭に被せた。
「帽子も、壊れちゃったっスねえ……しかし、まさかただの一振りでここまでとは………臨さんが脅威と感じるのも無理がない。」
その視線の先には、しゃがみこみヨダレを垂らして眠る一護の姿。
「レッスン3、クリアっス!」
こうして、一護の地獄のようなレッスンは終わった。