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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第360章 ---.新章





赤子を抱きしめた女の前へと、私は進む。
血に濡れたその女は、私をじっとりと見つめると乾いた唇を開いた。

「後悔は、していないの」

弧を描く唇

「この子の仇を打てたのだもの」

血に濡れた両手で抱えられた子供の首には、痛々しい青いアザがある。
胸にある鎖は殆ど消えかけ、穴の開きかけたそれに私は唇を噛んだ。

この咎人は、生前人を殺した。
自身の子を殺した人間を殺した。

「復讐は何も生まないのですよ」

空っぽの言葉を咎人に投げている自分が滑稽に思える。
私は誰かを裁けるほど立派な存在ではないと痛感する。

「ねえ、貴方と私、何が違うの?」

咎人の顔がゆっくりと崩れていく。

胸に空いた穴は 失くした心。

変貌するその姿に、私は自身を重ねた。
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