第354章 683.
恋次が 飛び上がる。
「卍解!!双王 蛇尾丸!!!」
振り下ろされる左手
しかし それはユーハバッハの一撃により 無情にも切り落とされる。
「ぐ………!!」
「まだ理解できんか。卍解など役には立たん。全ての卍解は未来に於いて既に砕かれている。
私に立ち向かうお前達は お前達自身が理解できるよう私のこの手で砕くがな!」
藍染が恋次の前に出る。
「藍染!お前が阿散井恋次を庇うか!面白い!
共通の敵を前に団結するのは お前の忌み嫌う敗者の習性だろう!」
「破道の九十九 五龍転滅」
光の龍が 地を割る。
「そして気付いているか藍染惣右介
お前の鏡花水月も 既に折れているぞ!」
その視線が 鏡花水月へと向けられる。
ヒビの入った刃
ユーハバッハは気を取られた藍染に腕を叩き込む。
「ーーー無駄だ それも視えているぞ
一護!!」
背後に迫った刃 それを今度は素手で止めると 残念だったなと笑った。
「戦況を見て瞬時に藍染惣右介との共闘に転じたことは上出来だ。
だが 鏡花水月も我が力には及ばぬ。
霊王の力を持って 与えるという禁忌を犯し死した葬神天滅
初撃で我が力に吹き飛ばされた阿散井恋次
次に私に腕をもがれたのが 貴様だ一護。
全て 視えている」
斬月が砕け散る。
「終わりだ 一護!!」
直後 一護の腹に穴が空いた。
口から血が吹き出 ユーハバッハの顔にがかかる。
「………さらばだ 一護。
お前の抵抗は心地良かった。
せめて 尸魂界と共に滅べ」
「そうか 黒崎一護に視えているか」
ユーハバッハの心臓に 刃が刺される。
「月牙 天衝!!!!!」