第350章 674.Father2
ルキアと恋次が 二手にわかれようとする。
光の玉が強襲すると それを躱し 即座に攻撃へと体勢を整えた瞬間、二人の腹に衝撃がはしった。
「!」
「いで」
それにより、恋次が瓦礫に肘をあてる。
「兄様」
「恋次、ルキア。お前達は黒崎一護の元へむかえ」
「!」
その言葉に ルキアが驚く。
「…………芭蕉臨とお前達が接触したのを、私が気付いていないと思っているのか」
「そ……れは」
「芭蕉臨に何を言われたのかは知らぬ。
……それに 黒崎にお前達の力が必要だと言っているのではない。此処にお前達の力は必要無い と言っているのだ。
ーーー解ったら 行け」
その言葉に 二人が頭を下げる。
「はい!!ありがとうございます!!」
それに白哉は目を見開くと、その背を見送り日番谷の横についた。
「お帰り」
視線が 向けられる。
「見透かされちまったな。あんたの気遣い」
「………元より見透かされるつもりで言ったのだ」
その言葉に 日番谷がニヤつく。
「……けどまあ、あれでいいんじゃねえか。あいつらは臨さんの所へ行くべきだよ。
あんたが霊術院に通ったかどうか知らねえが、俺は霊術院で先生に、上官や家族の為に戦えとは教わらなかったけど
それでもあいつらの姉は 臨さんなんだ」