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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第338章 620.WHERE DO YOU STAND


雨竜が ユーハバッハを庇うように一護達との間に弓を構えて立ちふさがる。
「ーーーー動くなよ、全員だ。
全員その場から少しでも動けば 撃つ」
一護が一歩前へと踏み出る。
それに雨竜は矢を離すと、真っ直ぐに彼へと光が伸びた。
一護はそれを 斬魄刀で叩き折る。
「撃つと言った」
「……フザケてんじゃねえぞ……!俺らが何の為にここへ来たかわかってんのかよ!」
「聞いていた。陛下を止める為だろう、それをさせないと言っているんだ」
「臨もだ!そいつを止めねえと尸魂界も現世も虚圏も!みんな消えて無くなっちまうんだぞ!」
「……」
「なんか言えよ臨!!なんでなんだよ!!
なんでお前らは そこにいるんだよ!!」
一護の悲痛な叫びが響く。
すると彼女はそっと目を伏せ 呟いた。

「私が "霊王"だからです」

直後 周りに滅却師達が現れる。
その場にいる茶渡達に 仮面の男は鼻で笑い飛ばすと 剣を構えようとした。
「手出しは不要だ。親衛隊」
雨竜の矢が放たれる。
崩れる地面 落ちていく一護達。
「こんな連中、落とせばそれまで」
「石田ァア!!!」
リジェが銃を構える。
しかしそれよりも先に 雨竜の矢が一護を貫いた。
「…」
リジェの視線が 雨竜に刺さる。
「言いたい事は わかる。
ここから落ちれば生きてはいないだろう。仮に生きていたとしても、再び上がって来る手段も無いだろう。
落ちる前に殺せば、その仮定すらも必要無くなる。
陛下の御為とは そういう事だろう」
その言葉に 仮面の男はバカ笑いした。
「上出来だ新入り!我は貴様を認めるぞ!」
雨竜の視線が ユーハバッハに向けられる。
男の右腕に掴まれた 霊王の右腕。
それはユーハバッハを飲み込もうとした瞬間、彼はそれを握りつぶした。
床へと 黒が落ちていく。
「……未来は見通せても、力の差は見通せぬか。
貴様は 今の私に遥かに劣る。
…右腕よ その力貰い受けるぞ!!」


決めたぞ
私は霊王の全てを奪おう。

お前の大切なものさえも 全て
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