第332章 ???.貴方の愛したこの世界を きっと私は憎むだろう。
王は彼女を大切にしていたし 彼女も王の為であれば喜んで敵を斬った。
神をも殺す 劔
この世界にもたらされた武器における初めての概念と言っても過言ではない彼女は 人であり人ではないものだった。
「私はこの世界の安定を図る為に 私自身がその楔になろう」
そう言って 彼女を手放した彼。
他人の手に渡った彼女は その他人の手により己の主人を斬る事となった。
彼女は非常に悲しんだ。
それはこの世界を恨むほどに
彼女の主人が作った平穏を 憎むほどに。