第303章 516.THE SQUAD ZERO

「無理！？」
一護の声が 室内に響く。
「なんでだよ！？あんた自分の斬魄刀折ってから直したりしてたろ！！」
「馬鹿かネ。私のは 治してる んじゃない。改造してる んだヨ」
マユリはそう告げると 心底不快そうに眉間に皺をよせた。
「斬魄刀を治せるのはただ、所有者自身の精神、霊圧 そしてそれを斬魄刀に注ぎ込む為の時間 それだけだ。」
「……わかった。つまり持って帰って自分で直すしかねえってことだな。それじゃあ……」
「話は最後まで聞き給えヨ」
マユリが引き止める。
「今の話は 始解 の話。斬魄刀の破壊は始解と卍解でまるで意味が異なる。
破壊された卍解は 二度と元には戻らないのだヨ」
「な………！」
「加えて、つい先程判明したばかりのことを教えてやろう。滅却師たちが使っていた卍解を奪う というのは聞いただろう？」
「……それが」
「奪われた隊長達の斬魄刀には 全て芭蕉臨の斬魄刀の霊子が付着していたようだヨ」
「！！」
「この事から 芭蕉臨の卍解の能力は斬魄刀を奪う能力だと 断定した。そして黒崎一護 貴様の斬魄刀も恐らくはーーー」