第302章 515.RELICS
重度傷創治療室と書かれた部屋に入ると そこには恋次とルキアが横たわっていた。
「………今回 霊圧治療では間に合わない緊急を要する部位に 手術で霊糸縫合を施しました。ひとまず危険な状態は脱しました。容体は安定しています。
それでは 何かあればお呼び下さい」
四番隊士が頭を下げる。
「……一護……」
「! ルキア!お前喋って大丈夫なのかよ!?」
「今 容体は安定していると言っていただろう……聞いてなかったのかたわけ」
「てめえ……口だけは元気そうじゃねーか」
「………一護」
ルキアが そっと口を開く。
「姉さんは?」
その言葉に 一護は息を飲んだ。
「そ…れは」
「…………一護、姉さんは言っていたんだ。
生きて と………
姉さんに何があったのか 何をされたのか 偽りなく話してほしい
…………頼む」
その目には 薄っすらと涙が滲んでいた。