第283章 485.FOUNDATION STONES
「5日 か」
黒い男が呟く。
「はい……!これは我が方と尸魂界の双方に取って戦いの準備をするにか普及無き……」
「未来だな」
その言葉に リューダースが顔をあげる。
「お前は2日前 境界侵度の偵察に向かった時もこのまま進行すれば近い将来尸魂界は現世との魂魄の均衡を失う そう言っていたな。
リューダース・フリーゲン、今私の前に居るお前は預言者か?」
「は………え……………あの……?」
「答えろ。私は今 お前は預言者か? と問うている」
「……ひ…………いえ……………違います………」
「ならば何故 遠い未来の話などする?
私は 今 の話が聞きたい」
次の瞬間 リューダースの体が吹き飛んだ。
「ひ………!」
イーバーンの口から悲鳴が漏れる。
「イーバーン」
「はっ……はい!!」
「お前には特に賞すべき点も罰すべき点も無い。黒崎一護の足止めとしては充分だった」
「は……あ……ありがとうございます!!」
「お前の役目は終わりだ」
男が 指を向ける。
「平和への 礎となるが良い」
イーバーンの体も リューダースと同じく吹き飛ぶ。
それに仮面をつけたままの男はよろしかったのですかと問いかけると、黒い男は何がだと呟いた。
「破面の兵士は戦闘教育の必要の無い貴重な戦力なのでは………」
「構わぬ。破面など また幾らでも拾って来れば良い」
風が 男の背後のカーテンの中を見せる。
「虚圏など 既に我が領土」
そこから 褐色肌の美しい破面が覗いた。
「尸魂界侵攻の為の 礎の一つに過ぎぬ」