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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第272章 468.Roid as a Blade


一向に動く気配のない月島に 白哉が声をかける。
「どうした その間合いでは私は斬れまい」
「だって 君がそこで待ってるって事は、ここから踏み込んだら君の射程って事でしょ。だったら作戦を考えなきゃ」
「成程、慎重な事だ」
木の葉が落ちる。
それを月島は両断すると 呟いた。
「意味の在る行動に見えたかい?」
白哉は答えない。
すると今度は その鋒を地面へと奔らせ 線を付けた。
「これも?」
「意味の無い行動だと軽んじるべきでは無いだろうと考えている」
「へえ」
次の瞬間 月島は白哉の射程へと踏み込むと 彼は即座に斬魄刀を解放した。
「散れ 千本桜」
月島が跳ね上がる。
それに臨は 巻き込まれないよう少し離れると、その腕を組んだ。
逃げ回る月島 徐々に体力が削られていき 顔に赤い線が入る。
そしてその距離をとると 白哉は理解できたかと彼を見つめた。
「兄は私を斬るどころか 近付く事すらできぬと」
ゆっくりと白哉が月島に近付いていく。
しかし その足元が一瞬凹むと その背後に巨大な壁が出現した。
それが折れ 白哉を押し潰そうと倒れていく。
間一髪で避けるものの 驚きを隠し斬れない白哉に月島は呟いた。
「僕が仕掛けたのさ」
背後から聞こえたその声に 白哉が千本桜で攻撃する。
彼はそれを一閃した。
「いつ仕掛けた」
「昔だよ」
「この空間には何度も来ていると言う事か」
「僕の能力 知ってるんだろ?」
それで 全てを理解する。
「ーー気がついたね。ブック・オブ・ジ・エンドは 斬った相手の過去に僕の存在を挟み込む。あの時 僕はこの舞台にかつて来た事になったんだ」
「その能力は 無機物に対しても通じると言う事か」
「そもそも通じないなんて言った憶えが無いけど」
千本桜が月島へと向かう。
しかし 彼は白哉の背後へと一瞬で立つと 彼の手首を掴み笑った。
「ーーーそして僕は 今君の刀にも挟み込んだ。
君の刃を 二度と受けることは無い。

僕は君の刀も技も 最早飽きる程に見ているよ」




白哉の胸部に 赤が奔った。
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