
第23章 I hope your dreams come true
加奈「だめなの・・・。お父さんもお母さんも沙羅ねぇも悲しむ」
鳳「家族ならわかってくれるよ!なぁ、俺も一緒に連れてってよ、加奈・・」
加奈「だめ・・長太郎がいなくなったらみんな悲しむ。亮先輩も跡部先輩も日吉くんも、ほかのみんなも。。」
鳳「・・なんでだよ。俺だって悲しいよ、加奈。なんで・・・」
加奈「・・・どうしてわかってくれないの・・(泣)わたしは、こっちの世界で長太郎が教えてくれたいつかの夢を叶えてほしいの・・・。」
鳳「・・・なんで。。。俺はっ・・・・くっ(泣」
真透「長太郎。」
鳳「父さん・・」
真透「わかってあげなさい。一番つらいのは加奈なんだから」
鳳「・・・・」
加奈「・・・」
鳳「ちょっと、部屋で頭冷やしてくる・・・」
ガチャ
真透「すまないね。。」
加奈「いえ、大丈夫です。・・・私も少し出てきます」
真透「気を付けて」
加奈「ありがとうございます。お父さん」
ガチャ
ー長太郎said
(どうして加奈は俺の気持ちを分かってくれないんだ・・・・!・・・ん?手紙・・?)
長太郎へ
この手紙を読んでいるってことは、やっぱり喧嘩したか、呆れて部屋に戻ってきたか、頭冷やしに来たかの三択よね・・。私はきっと上手に話せなくて長太郎をイライラさせちゃうと思ってこの手紙を書きました。私は、お兄ちゃんと別れた時から、合宿が終わったら元の世界に帰ろうと心に決めていました。でも、合宿はそんなことを忘れさせるくらい楽しくて、大変でした。ラストスパートになりかけの時、長太郎から告白されて本当に嬉しかった。もうすぐに別れが来るってわかっていても、私は長太郎が好きだから付き合いたいと思いました。長太郎の気持ち全く考えてなくて本当にごめんなさい。少しの時間だったけど、長太郎と付き合えて本当に幸せだったし、楽しかった。ありがとう。私は早いうちにここを、この世界を出ます。また会うときに、夢が叶ったかどうか教えてください。長太郎なら・・氷帝学園なら全国優勝できると思います。応援しています。
I hope your dreams come true
~あなたの夢が叶いますように~
加奈
鳳「・・なんだよ、これ・・・。」
ガチャ
鳳「加奈!」
バタバタ・・・
鳳「父さん!加奈は!?」
真透「加奈なら散歩に・・」
鳳「わかった!」
