第40章 ここってもしかして
部活勧誘では見なかったバスケ部への入部希望者はひとクラスの人数より多いんじゃないかと、入部の振り分けテストを知らない黄瀬が周りを見ながら苦笑いを浮かべた
ちなみに当時苗字は赤司のことを待っていたが、今回は「みんなと受けるからいいよ」と桃井と2人で帰らせたので不在となっている
「まず最初に言っておくが我が部は優勝を前提に活動している。軽い気持ちで入ったものは今すぐ他の部へ行くことを勧める
残ったものも練習は相当ハードなものになることを覚悟してもらおう!」
「っひゃー…オレ出たことなかったっスけど、こんな感じだったんスね」
「緊張します…」
「ああ?幻の6人目が何言ってんだよ」
「あれは特殊な試験方式で赤司君がやってくれたからで…普通の実力だと1軍はおろか、2軍も厳しいと思います」
「フン、どうであれ人事を尽くすだけなのだよ」
「自己紹介の前にまず今から全員にクラス分けテストを行う
体力テストおよび技術テスト、このテストの結果で1軍から3軍に振り分けることになる
公式戦にレギュラーとして出れるのは1軍からだ。初心者及び今いない遅刻者は3軍に入ってもらう」
「オレ今の状態なら初心者なんスけど」
「じゃーリョータは3軍スタートだな」
「はぁ?全国ベスト4が3軍なわけないじゃないっスか」
「…それならボク、ウィンターカップで優勝してるんですけどね」
「黒子は特殊だからね」
「面倒だなー、どーせ1軍だしいいんじゃなーい?」
「ちゃんとやれ紫原。これで2軍になったりしたら困るのだよ」
それぞれ番号を振られた彼らが試験に臨む
シュートを決めた青峰が何かに気が付き、手のひらを見ながら笑って戻って来た