【R18】 銀魂 - 雪月花 - (もしもVer.)
第3章 押入れの中で…
土方と葵咲が押し入れへと隠れてから数分経ち、近くで聞こえていた足音は遠ざかっていったようだった。
「とりあえず…何処か行ったみたいだね。」
そう言って葵咲はやっと自分の手を土方の口元から放した。理性が限界だった土方は押入れから出ようとする。
「・・・・じゃあお前一人で隠れてろ。」
「出ちゃだめだよ!危ないってば!!」
葵咲は押入れから出ようとする土方の腕を掴んで引き止める。
「お前ここに二人でいる方が危ねぇだろうが!」
「いつかは嗅ぎ付けられるってこと?」
「そういう意味じゃなくてだな!」
そこまで言ったところで、土方の箍が外れた。
「・・・・それとも誘ってんのか?お前、俺を何だと思ってんだよ。」
「え?」
そして押入れの中で土方は突然、葵咲を押し倒した。
「ちょ、土方さん…?」
「俺も男なんだぜ。」
真剣な顔つきで言う土方。葵咲の手首を押さえつける土方の手に力が入る。
「あのっ・・・・。」
いつもとは違う雰囲気を漂わせる土方に、葵咲は戸惑う。葵咲がしどろもどろしていると、土方は静かに葵咲の首筋に唇を落とした。
「あっ!」
ちゅっ…。勿論、首筋への優しいキスだけで止まるはずがない。土方は両手で葵咲の手首を押さえつけていたが、そのまま手首をぐいっと持ち上げ、葵咲の頭の上あたりで彼女の手をクロスさせる。そして左手だけで葵咲の両手を押さえつけた。
葵咲は土方の腕を振りほどこうとするが、力で男に敵うはずもない。しかも組み敷かれている状態だ。上から押さえつけられている為、重力も加わっていた。
土方は葵咲の帯に手をかけ、起用にも右手だけでその帯をほどく。そして着物の合わせ目を肌蹴させて胸元へと手を忍ばせた。
「あ・・・・あぁっ!」