第17章 あなたと永遠に……謙信side6
「かおる、入るぞ」
返事も待てずに俺は襖を開け放ち、部屋へと入っていく。
突然現れた俺に目を丸くするが、すぐに嬉しそうに笑みを浮かべるかおるが愛おしい。
立ち上がろうとするかおるを背中から抱きしめるだけで心が満たされていく。
「どうしたんですか?」
首に顔を埋めていると髪を梳くように撫でてくる。
包み込まれるような温かさに思わず甘えたい衝動に駆られるとは……
かおるに触れているだけで安堵感が得られる
これが、愛というものなのか。
愛というのは俺を堕落させるものなのか……
だが、それも悪くはないな。
久しぶりにかおるに触れるともっと触れてしまいたくなる。
その感情を我慢する事など俺には出来ない。
「……謙信?……ンッ……」
声をかけようとするとかおるの唇を口づけで遮ってしまう。
鈴の音のような可愛いらしい声を聞きたいが、今は甘い吐息を聞かせてくれ。
かおるを肌で感じたい