第13章 あなたと永遠に……8
身体を包み込む柔らかな温もり
ゆっくりと眠りから覚醒して重たい瞼を持ち上げると、私の瞳には鍛え上げられた胸板が目に入ってくる。
視線を上げれば穏やかな寝顔の謙信様
昨日の夜を思いだすと頬が熱くなってきちゃう
私、謙信様に抱かれたんだ__
腰にはだるいけど心地良い痛みが、夢じゃない事を教えてくれる。
「……どうしよう?幸せすぎて死にそう」
抱かれた事を思い出して恥ずかしくなってしまうけど、穏やかな寝息をたてている謙信様の顔を見ていると、触れたくなってくる。
眠りを妨げないようにゆっくりと手を伸ばそうとする
「あ……」
手首を掴まれてしまった。
「死ぬのは赦さん」
「っ……起きてたんですか?」
寝起きとは思えないくらいのはっきりとした口調に吃驚としているとおでこに軽く唇が落ちてきた
心臓が持たないよ
どきどきとして苦しい
「かおるの寝顔を見ていた」
「?!……私の?」
「間抜け面で寝てたぞ」
「っ……恥ずかしいっ」
顔が火照って思わず両手で顔を覆ってしまうと、笑いながら謙信様が手首を掴み顔から離されてしまう。
「冗談だ……可愛い寝顔だったぞ」
「もうっ……ひど……っ」
文句を言おうとするとキスで口を塞がれてしまう。
抵抗を試みるけど、熱い舌が私の舌を絡め取っていき……身体の奥が熱を持っていく